200年前、天使と呼ばれた革命家がいた
1794年7月28日、フランス革命の若き指導者、サン=ジュストは断頭台の露と散った。ロベスピエールの片腕として活躍した最年少の国民公会議員は、このとき僅か26歳であった。その美貌と廉潔さ、妥協を許さない峻厳な理論と行動によって、「死の大天使」と呼ばれ、恐れられた青年の短くも鮮烈な生涯の軌跡をたどってみたいという有志が集い、1999年「サン=ジュスト研究会」が発足した。